石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性腱板炎の痛むの期間は?どのくらい痛みは続くの?

聞き馴染みのない方も多い「石灰沈着性腱板炎」という病名。

肩の病気の一種ですが、意外と多くの方が肩の痛みで整形外科を受診した時にこの診断名を貰うことがあります。

痛みの酷さも人それぞれで、治るまでの期間も人により大きな差が出てしまうこの石灰沈着性腱板炎とは一体どんな病気なのでしょう。

石灰沈着性腱板炎について気になる方はこの記事で詳しく解説しますので是非ご覧ください。

そもそも石灰沈着性腱板炎とは?

石灰沈着性腱板炎とは回旋筋腱板(ローテーターカフ)という肩関節を安定に保つところにカルシウム(石灰)がたまり込むことで発症する病気です。

このようなカルシウムは身体の至るところでたまり込んでしまうのですが特に回旋筋腱板にたまり込むことが多いため石灰沈着性腱板炎と呼ばれています。

好発年齢は30~60代という中高年層に多く、わずかに女性に多いとされていますが男性でもかかることがあります。

実は、この石灰沈着性腱板炎が起こってしまう理由自体は未だ明らかにされていません。
また、肩に痛みがない人でも肩関節に石灰がたまっている人は一定数存在するため、石灰がたまっているからといって必ずしも肩が痛くなるというわけではありません。

石灰沈着性腱板炎の痛みはどのくらい続く?

石灰沈着性腱板炎の痛みがひくまでの期間は一般的には数週間程度と言われており、実際に多くの人がその程度の期間で改善していきます。

しかし、中には長期間を要する場合もあり酷い人では改善までに約5年かかったという人もいます。

なぜ、同じ石灰沈着性腱板炎でも改善までの期間が違うのかは、はっきりと断定は出来ません。

ただ、ひとつ考えられることは、先ほど紹介したように肩に石灰がたまっていても痛くない人も一定数存在します。

裏を返せば、肩の痛みが「石灰のせいだ」と思って治療をすすめていても実際にはその石灰自体は何も悪さをしていなかったという可能性もあります。

つまり、もっと多方面から肩の痛みを探っていかなければならないため、セカンド・サードオピニオンを視野に入れる必要があるでしょう。

石灰沈着性腱板炎のリハビリはどこで受けられる?

石灰性沈着性腱板炎のリハビリは整形外科で受けることができます。
症状にもよりますが、はじめは固定を行い痛みが徐々に回復してきたら少しずつ肩を動かしていくようなリハビリが行われます。

しかし、先述したように改善までの期間は人それぞれです。もし長期に渡っても症状が改善しない場合は石灰沈着性腱板炎以外の原因も考えられます。目安としては2~3ケ月程度症状が悪いまま変化がない場合は他の原因も視野に入れた方が良いでしょう。

その場合は、その他の医療機関でのセカンドオピニオンを受けることになりますが、医療機関の他でも整骨院・整体院なども視野に入れてみることもおすすめです。

まとめ

石灰沈着性腱板炎についてご理解頂けましたか?

肩関節は皆さんが想像している以上に普段から重たい腕を支えていることでストレスを感じています。

特に中高年層の方で重たいものをもったり、常に肩周りを動かすような仕事やスポーツをされている方は、家に帰った時にアイシングや軽いストレッチなどで肩関節を労わってあげてください。

日頃からのちょっとしたセルフケアによって石灰沈着性腱板炎の発症を防ぐことができるかもしれません。

是非お試しください。

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市川俊成

名古屋市で肩・腕専門のリハビリ整体院を運営中。国家資格である理学療法士免許と柔道整復師免許を保有している。病院での経験を活かし、五十肩や腱板損傷、手術後の肩の痛みなどの施術に力を入れている。

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