五十肩や四十肩の痛みを少しでも楽にしたい…
今、この瞬間に痛みに悩んでいるならすぐにでもできる対策を探しますよね。
その中でも湿布は手に入れやすく、患部にペタッと貼るだけなので非常に簡単。
『湿布を貼ると少しでも肩の痛みが治まるかな?』
この記事ではそんな疑問にお答えします。
五十肩や四十肩になった場合に湿布は有効なのか?もしも、有効ならどの湿布が良いのかを詳しく解説していきます。
肩の痛みでお困りの方やぜひご覧ください。
四十肩・五十肩に湿布は効果ある?実は気休め程度の効果しかない
結論から言ってしまうと四十肩や五十肩に対し湿布はそこまで効果は期待できません。
なぜなら、湿布には消炎鎮痛効果がありますが強い作用があるわけではなく、あくまでも一時的に炎症を抑え、血流を良くするだけだからです。
痛みを消すだけでいったらロキソニンなどの鎮痛薬の方が効果は高いです。
また、湿布などの張り薬は皮膚を通して吸収し、血流に薬剤成分が入るため濃度はそこまで高くなりません。
一方、飲み薬は腸から直接吸収されるため血中に薬剤成分が届きやすいという特徴があります。
そういった違いもあり、湿布などの張り薬ではそこまで効果は期待できないのです。
ただ、全く意味がないわけではありませんよ。
多少なりとも症状が楽になる可能性もあるため、まずは一度試してみるともおすすめです。
湿布を貼るならどれが良い?タイプ別に湿布の効果を解説
ひとことで湿布といってもいくつかの種類があります。
それぞれ特徴があるため、タイプ別に紹介していきます。
ハップ剤
昔ながらの白い湿布です。
今ではこのタイプは少なくなりましたが、まだ販売されています。
この湿布の特徴は薬剤成分のほかに水分を豊富に含んでいる点です。
そのため、患部を冷やす作用があります。
肌との密着感もあり、水分の蒸発とともに患部の熱をさげてくれるため、炎症で熱くなった部分に行いと良いでしょう。
デメリットとしては水分が蒸発してしまうと、湿布が硬く効果がなくなってしまいます。効果の持続時間が比較的短いため、こまめな取り換えが必要です。
テープ剤(プラスター剤)
肌色の薄い湿布です。現在、整形外科で処方される湿布はほとんどこのタイプになりました。
水分はほぼ含んでおらず、厚みがないため洋服を着てもかさばりません。また、粘着性が良く切り込みも楽にいれられるため関節部分に貼っても取れにくいという特徴があります。
さらにハップ剤と異なり、テープ剤に含まれている成分は鎮痛効果が高いです。
インドメタシンやジクロフェナクといった成分が含まているので、鎮痛効果を期待するならハップ剤を選択すると良いでしょう。
デメリットとしては、長時間の使用が可能な反面、皮膚への刺激が強いということ。もともと皮膚が弱い方は荒れてしまったり、湿布をはがすときに皮膚へのダメージがあるかもしれません。
そのため、皮膚が弱い方はテープ剤ではなくハップ剤にしする、もしくは短時間の利用にとどめておきましょう。
温湿布(ハップ剤)
ハップ剤には温湿布も存在します。
温湿布にはトウガラシエキスなどが含まれており、血流促進作用が高まります。
鎮痛効果自体は例湿布と変わりませんが、『肩を冷やすと痛みが強くなる』と悩んでいる方におすすめです。
デメリットとしては、皮膚への刺激が強いこと。トウガラシエキスが入っているため、刺激が強くかぶれの原因になる可能性があります。
また、お風呂に入る直前まで温湿布をつけてしまうと患部が熱く感じてしまうので注意しましょう。
30~60分前にはずしておくと良いですよ。
まとめ
冒頭でも解説しましたが、湿布には鎮痛効果があるものの五十肩や四十肩の痛みをなくすほどの効果はありません。
なので湿布=五十肩を治す方法ではないことに注意しなければいけません。
しかし、薬剤成分が含まれているので効果がゼロというわけでもありません。あくまでも治療の補助という位置づけで使用する分には問題ありません。
ただ、温湿布は患部を温める効果もありますので『肩を冷やすと痛い』という状況に効果的かもしれません。皮膚のかぶれに注意しながら試してみてください。