肩の亜脱臼には一定期間の安静が必要となります。
この時期に無理に動かしたり、自分で何とかしようと触ったりすると結果的に治りが悪くなり治療期間が長引いてしまいます。
しかし、安静にしておくことも結構辛いもの。。
一体いつまで安静状態を続ければ良いんだと途方に暮れる人も多いでしょう。
今回はそんな肩の亜脱臼の安静期間について目安や注意事項などをお伝えしていきたいと思います。
肩の亜脱臼の安静期間は?
一般的に肩の亜脱臼の安静期間は「2~3週間程度」と言われていますが状況や経過により多少前後することがあります。
少し長く感じる方も多いでしょうが肩の亜脱臼時には腱や血管などの多くの組織が損傷してしまっています。
これらの修復に時間を要するため一定期間が必要となります。
この期間を独断で短くしてしまったり、しっかりと安静にしないことで亜脱臼が再発してしまったり習慣的に亜脱臼のような症状が出てしまうようになることがあるため、しっかりと期間を厳守することが大切です。
また安静期間には固定をしておく必要があります。多くの場合は三角巾固定を行いますが外すタイミングなどは症状や経過により異なります。
担当の先生からの指示に従ってください。
亜脱臼時の日常の注意点
まず、亜脱臼の安静期間中では三角巾による固定をしているため日常生活に支障をきたすことがあります。
しかし、ここで安易に固定を外して肩を動かしてしまうことで予後悪くなってしまいます。ご家族の人に協力を仰ぐなどして過ごしましょう。
また、安静期間が終われば少しずつ肩を動かしていくリハビリ期に入ります。リハビリ内容はかかりつけの整形外科や整骨院の先生の指示のもと行ってください。
リハビリ期になるとある程度自由に肩を動かすことができるようになるため油断をしやすくなり痛みが再発することがあります。
無理な動かし方は決してせずに、寝る時にも患部を下にして寝ることは必ず避けるようにして再発を防ぐことが大切です。
どこの病院にいったら良いの?
亜脱臼になった場合の第一選択は整形外科です。
整形外科ではレントゲンやMRIなどの画像検査を行うことができます。
画像検査を行うことで、亜脱臼の状態を知るほかに、肩関節周りへの損傷などの合併症などがないかを検査することも出来るためまずは整形外科を受診することが望ましいです。
その後は、リハビリを行うために通院することになりますが、そのまま整形外科への通院をするという選択肢と、整骨院に転院をして後療を行うという選択肢もあります。
整骨院では骨折・脱臼・捻挫・打撲などの外傷に対して施術を行うことが許されています。亜脱臼は脱臼の分類になるため整骨院に通院することも可能です。
ただし脱臼の後療を整骨院で行う場合は担当医師からの承諾が必要となるため担当医師に確認を取る必要があるためご注意ください。
まとめ
肩の亜脱臼の安静期間についてはご理解頂けましたか?
安静期間というのは何気に辛く苦しいものです。しかし、勝手な判断で安静期間を中断し予後不良で将来後悔している方々も相当数います。
これから安静期間を迎える方は整形外科や整骨院で指定された安静期間をしっかり守りましょう。今少し苦しい思いをして安静にすることで将来しっかりと肩を動かすことができます。