肩関節周囲炎になってしまうと改善するまでに長く時間がかかってしまうことが多いです。
場合によっては1~2年程度悩む方も少なくないのではないでしょうか。
当院でも肩関節周囲炎の方が非常に多く来院されますが、正しい治療法を選択できなかった方も多く『なかなか形が良くならない…』と、悩んでいるケースもあります。
そこでこの記事では肩関節周囲炎の治療法について詳しく解説していきます。
肩の痛みでお困りの方はぜひご覧ください。
そもそも肩関節周囲炎とは?
そもそも肩関節周囲炎とは、一般的に五十肩や四十肩と呼ばれるものです。実は五十肩や四十肩といった名称は医学用語ではなく俗称です。
どの年齢で起こったとしても正確には肩関節周囲炎と呼ばれます。
肩関節周囲炎は肩に炎症が起こり痛みや関節の動きづらさが出現してしまう疾患。練習してしまう部位は筋肉や関節を包む袋、靭帯などです。
はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、加齢や過去の怪我がなどが引き金となっているのではないかと推測されています。
冒頭でも解説したように一度の肩関節周囲炎になってしまうと、長期間肩の症状に苦しむことも多く日常生活に支障を与えてしまう厄介な疾患です。
肩関節周囲炎の治療法は?
肩関節周囲炎の治療法は大きく分けて三つあります。
- 運動療法
- 温熱療法
- ステロイド注射
ひとつずつ解説していきましょう。
運動療法
運動療法とはその名の通り肩関節を動かして痛みや硬さを取るリハビリ方法です。基本的には炎症が落ち着いた段階で運動療法が行われます。
病院では肩の硬さを取るために積極的に使用される方法であり、炎症している最中は運動療法以外の治療法が選択されることが多いです。
しかし経験上炎症期であっても適切な運動療法を行うことによって、痛みを軽減できる可能性があります。
ただ、専門的な知識を持っていないと炎症期の運動は症状を悪化させてしまう危険性もあるため、自分で行うのはやめておきましょう。
温熱療法
温熱療法とは患部を温めることで血液循環を改善し、痛みを取り除く治療法です。医療機関や整骨院などでよく行われる方法ですね。
実際に温熱療法は肩の運動は前に取り入れることによってより短時間で関節の動きが改善する傾向にあります。
慢性期にはご家庭でも温熱療法を利用することができ、スムーズに肩関節周囲炎を改善していくために非常に有効な方法です。
ステロイド注射
ステロイド注射は安静にしていても肩の痛みが強い場合に行われる治療法です。基本的には炎症を抑える目的で行われるため、肩関節周囲炎の初期に実施されることが多いです。
肩関節周囲炎になったらどこの施設にいけば良い?
肩関節周囲炎になった場合、治療してくれる代表的な施設は以下の三つです。
- 整形外科
- 整骨院
- 整体院
ひとつずつ解説していきます。
整形外科
整形外科は様々な治療を選択できる施設であり、肩関節周囲炎に対しても保険を適応させながら治療を進めていくことができます。
この記事で紹介した運動療法、温熱療法、ステロイド注射の全てが可能です。
しかし大きな整形外科でない限り一人にかけられる治療時間が少ないのがデメリットです。
そのため20分程度の運動療法で終わってしまうこともあり、痛みがなかなか取りきれないといった声もよく聞きます。
炎症期には整形外科に行こう
整形外科ではMRIやエコーなどを使って筋肉に靭帯に炎症があるか・ないかを判断できるところもあります。まずは、そのようなところで精査してもらうのもおすすめです。
そして安静時の痛みが落ち着いてから整骨院や整体院に行くのがスムーズな症状の取り方ですよ!
整骨院
整骨院でも肩関節周囲炎の治療が可能ではありますが、整形外科と違い保険適用にはならずすべて自費で施術を受けなければいけません。
また、肩関節周囲炎は複雑な疾患であるため整骨院で適切な施術を受けることができない可能性もあります。
同じ接骨院といえども店舗によって様々な施術方法があるため、受信をする場合はしっかりと情報を得てから行くようにしましょう。
整体院
整体院でも五十肩の施術が可能です。しかし、整骨院と同じく保険には適用にならないため注意が必要です。
また民間資格の先生が運営してることもあるため正しい医学知識を持っていないこともあります。
そのため、整骨院を受診する時と同じくその店舗がどのような対応をしてくれるかをしっかりと確認してから予約をするようにしましょう。
まとめ
肩関節周囲炎を発症してしまうと長くて2年ほど不快な症状に悩まされることがあります。初めのうちにどのような対処をするかによって治療がスムーズにいくかが決まってくるため、できるだけ早い段階でいずれかの施設に受診することが必要です。
ちなみに当院は肩を専門に行なっているため、あなたのつらい症状を解消させるお手伝いができるかもしれません。名古屋市内周辺で肩関節周囲炎にお困りの方は是非ご相談ください。