50代になると発症しやすくなる五十肩。
一度、五十肩になってしまうと痛みが強く日常生活に支障が出てしまうことも多いです。
そんなとき、
「五十肩の治療法ってどんなものがあるの?」
と、疑問に思いますよね。そこでこの記事では
- 五十肩の治療法
- 診療科を選ぶポイント
について解説させていただきます。
ちなみに五十肩は
- 平均44ヶ月経過しても50%に症状が残存
- 7年経過しても50%に疼痛・関節可動域制限が残存した
と、いう報告が上がるなど一度なってしまうと大変厄介な症状といえます。
五十肩(四十肩)の病院や治療院選びは非常に重要になってきますし、専門性の高い病院・治療院を選ぶ必要がありますよ。
すでに現在、五十肩(四十肩)の治療されていて、中々良くならない方も読んでいただきたい記事です。ぜひ、最後までご覧ください!
五十肩の治療法は?
五十肩の治療法には大きく分けて以下の3つの種類があります。
五十肩の治療の方法は?
- 運動療法
- 温熱療法
- ステロイド注射
それぞれの治療法は特徴が異なるためひとつずつ解説していきます。
運動療法とは?痛みや硬さを取るための運動
運動療法は肩の痛みや硬さを取るために行う運動です。
主に発症してから一ヶ月程経過した状態から初めて行きますが、病院であれば
- 注射
- 薬物療法
をして、効果が出なかった場合に、医師からリハビリを処方される場合が多いですね。
一般的には痛みが落ちついて、肩が固まってきた時期から行うと言われています。
個人的には痛みの強い時期も痛みを軽減させるためのセルフケアなどもありますので、早期から運動療法が有効だと考えていますね。
ただし痛みを伴う運動やセルフケアは症状を悪化させる危険があるため、専門家に相談することをお勧めします。
メモ
- 運動療法は早めに行うのがポイント
- 余計に痛みが出やすいのでできるだけ専門家に相談するのがおすすめ
温熱療法ってなに?血液循環を良くして痛みを軽減
温めることで血液循環を良くして、痛みや関節の柔軟性を出していく方法です。
温熱療法は肩の運動前に行うことで、より短時間で関節の動きを改善しやすくします。
また運動後に行うことで、痛みや疲労を軽減する目的で使うこともありますね。
医療機関や接骨院では
- ホットパック
- 超音波
といった器具を使います。
家庭では入浴中、或いは入浴後に肩の組織が温まった後に肩を動かしていきます。
ただし、安静時から痛みがある時期(炎症期)には一般的には行わず、痛みが落ち着いて肩の硬さがメインとなってから行うことがべき方法ですよ。
メモ
- 痛みがひどいときはやってはいけない
ステロイド注射ってなに?炎症や痛みを抑える注射
五十肩で肩が痛い場合に行う注射は、主に炎症が伴うときに使用します。
どんな注射の種類があるの?
安静にしていても痛みが強い時期には、炎症や痛みを抑えるために
炎症や痛みを抑える
- ステロイド注射
- ヒアルロン酸注射
- 局所麻酔剤を注入する神経ブロック注射
などがあります。
注射をしてしばらく様子をみて痛みが落ち着いてから、肩が固まって動かしにくくなることがあります。
肩の筋肉が固まって痛みがでている場合は、エコーを使いながら硬くなった組織に生理食塩水などを注射をすることで、組織を柔らかくするエコーガイドによる筋膜リリースが一般的ですね。
その他、関節が固まって「肩が90°も挙がらない」状態で「運動療法で効果がなかった」場合は、首の神経にブロック注射をして、肩の痛み感覚をとったあと徒手的に肩の関節の硬さをとるサイレントマニピュレーションといった方法も最近ではありますよ。
メモ
注射は整形外科で行うことができます。しかし、注射したからと言って、治るわけでなく一時的な処置だということを覚えておきましょう。
五十肩になったらどこの診療科に行けば良いの?
安静時や夜中にも痛みがあるときは、整形外科病院にて画像診断してもらうことをお勧めします。
画像診断はレントゲンが一般的ですが、筋肉や靱帯の炎症などもわかる「MRI」「エコー」などを備えている病院がよいでしょう。
理由はレントゲンのみでは五十肩だと断定できないからです。
特に五十代後半からは、腱板断裂といって肩の筋肉が思い当たる節もなく切れることがあります。
これは五十肩と一見似たような症状と似ているため、MRI、エコーなどを使わないと診断できないため、これらを備えた、病院、クリニックが良いでしょう。
腱板断裂と五十肩の違いを知るには?
腱板断裂と五十肩の違いについては、手による検査でも概ねわかります。
ご自身でも五十肩かどうかチェックする簡易的なセルフテストもあるため、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
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五十肩の治療方法と良い整体院選びは?急な肩の痛みの対処法を紹介
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五十肩についてまとめ
五十肩の治療法と診療科についてお話しましたが、今回の記事を読んでいただけたのなら「五十肩なんてほっとけば治るんでしょ?」
と考えていた方の意識に、少しでも変化があれば嬉しく思います。
治療で重要なことは3つありましたよね?
- 運動療法
- 温熱療法
- ステロイド注射
それぞれ治療のタイミングや症状によって使い分けが必要です。
また治療院を探すポイントは、安静時や夜中で痛みが強い場合、まずは整形外科への受診をお勧めします。
整形外科選びの条件として
ココがポイント
- MRI
- エコー
などの画像機器があること。ホームページで調べても分からなければ、直接電話してみると良いでしょう。
そして接骨院、整体院であれば五十肩について詳しい専門院を選ぶことの大切さが分かって頂けてると思います。
事前にご自身でもどのような院なのか調べて、適切な治療が出来ると判断出来てから行くと満足いく治療が受けられますよね。