一度なってしまったら数か月~1年半ほどは苦しんでしまうことが多い五十肩。
肩の痛みに耐えて、日常生活を過ごすのは非常につらいですよね。
できることなら一瞬で痛みを消して治したいと思うのが本音です。ネットを調べると『五十肩を一瞬で治す方法』というものが紹介されていることもありますが、本当ものでしょうか?
この記事ではその真偽を明らかにするとともに、五十肩の正しい治し方も紹介していきます。ぜひ、ご覧下さい。
そもそも五十肩ってなに?
そもそも五十肩とは、肩の痛みとともに関節が動かなくなってしまう病気です。
40~50代に起こりやすく、場合によっては四十肩とも呼ばれます。実は五十肩や四十肩といった名前は正式名称ではありません。
正式名称は『肩関節周囲炎』と言います。
肩関節周囲炎は年齢を重ねることで、骨や軟骨、靭帯や腱などに炎症が起きてしまい、その結果発生してしまいます。
程度は個人差がありますが、ひどくなると夜中に起きてしまうほど痛かったり、肩の動きが極端に悪くなったりしていつもならできていた家事や仕事がままならなくなってしまうことも。
また、肩関節周囲炎は基本的に左右どちらかの肩に起こることが多いです。しかし、片方が治った後に反対側の肩が再度痛くなることもあるので注意が必要です。
そんな辛い肩関節周囲炎ですが、一瞬で治す方法は果たして存在するのでしょうか?
五十肩を一瞬で治す方法は存在する?
残念ながら五十肩を一瞬で治す方法は存在しません。どのような方法をもってしても、ある程度の時間はかかってしまいます。
『手術なら一瞬で治るのではないか?』と思う方もいるでしょう。たしかに五十肩の症状がひどく手術の対象になる場合もあります。
肩関節鏡視下授動術といって内視鏡を使用して、固くなった部分切り取る手術方法も存在します。
しかし、手術をしたとしても一瞬で治るというわけではありません。炎症が治るのに時間もかかりますし、そもそも手術後はリハビリが必要です。
時間の短縮はできるかと思いますが、どうしても治るまでの期間が必要なことには変わりまりません。
ココに注意
五十肩の一般的な治療方法は注射や運動療法、温熱療法です。
手術は難治性の五十肩に行われるものであり第一選択肢ではありません。そのため、五十肩になったらすぐに手術が行われるわけではないので注意しましょう。
正しい五十肩の治し方は?
今までの内容を踏まえてここからは五十肩の正しい治し方を紹介します。
五十肩をしっかりと治すためには、まず3つのステージを知らなくてはいけません。
▼五十肩の3つのステージ
- 炎症期
- 拘縮期
- 回復期
炎症期は最初の数週間(長いと数か月)のことであり、炎症が起こり痛みが強い時期のことです。
この時期は炎症が強いため、できるだけ無理なリハビリは避けましょう。少しでも痛みを軽減した場合は専門家の助言を受けるのが無難です。
拘縮期は痛みは少なくなるものの、肩が固まってきてしまう時期。この時期になると積極的なリハビリが遂行されます。
回復期はその名の通り肩関節の動きが正常に近づき、回復への向かう時期です。なにもリハビリをしないとこの回復期まで到達するのに1年半、もしくはそれ以上の年月がかかってしまいこともあります。
以下の記事で肩関節の3つのステージに関して詳しく解説をしています。ぜひ、ご覧ください。
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五十肩はどんな経過をたどるの?治るまでの過程を3つの時期にわけて解説します
五十肩の正式名称は肩関節周囲炎と言います。これは40代〜50代に起こりやすい肩に痛みや動かしづらさが出現する疾患です。 原因ははっきりとは解明されていませんが、一度五十肩になってしまうと長期間にわかっ ...
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まとめ
五十肩を一瞬で治す方法は残念ながら存在しません。そのため、じっくりと時間をかけて良くしていくのがおすすめです。
自分で少しずつ肩を動かしていくのも効果的ですが、専門家に頼るのもひとつの手段です。ちなみに当院では、五十肩に特化した施術を提供しております。
名古屋市周辺でお困りのかたはぜひご相談ください。