五十肩の正式名称は肩関節周囲炎と言います。これは40代〜50代に起こりやすい肩に痛みや動かしづらさが出現する疾患です。
原因ははっきりとは解明されていませんが、一度五十肩になってしまうと長期間にわかって辛い症状に悩まされることになってしまうことも多いです。
この記事では五十肩がどのような経過をたどって治っていくかを解説していきます。
ぜひ、ご覧ください。
五十肩はどのような経過をたどるの?
五十肩は一度なってしまうと、短期間で治ることは少なく数ヶ月位から1年半程度の時間がかかってしまうことが多いです。
一般的な症状の経過として、以下のような流れをたどります。
- 急性期
- 慢性期
- 回復期
ひとつずつ解説してきます。
急性期
まず五十肩は急性期から始まります。この時期は個人差はあるものの、おおよそ2週間程度続くことが多いです。
急性期には安静時痛や夜間痛(夜寝ているときの痛み)が強くなり、徐々に肩の動きが制限されるようになります。
ジッとしていてもズキズキ痛み、腕を動かしたときにも痛みが伴うだけでなく、睡眠中にも痛みがでてしまうためしっかり眠れないことも多いです。
『五十肩になったら動かした方が良い』と聞いたことがある方もいると思いますが、急性期にはあまり動かさないほうが良いでしょう。
炎症反応が強く起こっている時期なので、余計に症状を悪化させる可能性があります。
ココに注意
急性期は場合によって数ヶ月続いてしまうこともあります。2週間たったからといって、動かして良いわけではないので注意しましょう。
専門家にアドバイスを聞くのがおすすめです。
拘縮期
拘縮期になると徐々に安静時痛や夜間痛は少なくなってきます。
しかし、肩の動きは強く制限され日常生活には支障が伴うでしょう。
この時期になると徐々に関節を動かすことが大切ですが、無理をしすぎると痛みがひどくなってしまうことも。
肩を温めたり、痛みが強くならない程度のストレッチが有効と言われています。
回復期
慢性期を過ぎて、回復期になると肩を徐々に動くようになります。この時期になるまでに数ヶ月から1年半程度かかることも多いです。
積極的な運動を行なっても良い時期になってきますが、慢性期と同じように過度に動かしすぎると痛みが強くなってしまいます。
専門家に指示を仰ぎながらリハビリを行うことが必要です。
五十肩の治療法は?
五十肩の治療法には大きくわけて3つの療法があります。
代表的な治療法
- 温熱療法
- 運動療法
- ステロイド注射
これら治療法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
詳しくは以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
本記事で解説したように五十肩は大きくわけて3つの時期に分かれます。
症状は個人差が大きいですが、数ヶ月から1年半程度悩むこともあります。
適切なリハビリをせず放置してしまうと痛みが長く続いてしまうだけでなく、治りも悪くなってしまいます。そのため、急性期の段階で専門家に診てもらいことをおすすめします。
最初にどのような対処をするかによってその後の経過が変わってくることを考えるとできるだけ早めに対処をする必要があります。