年齢を重ねるごとに起こりやすくなる肩の痛み。これを読んでいるあなたも肩の痛みでお困りではないでしょうか?
肩に不快な症状を引き起こす原因は数多くあります。
この記事では40代で起こりやすい肩の痛みの原因について詳しく解説していきます。ぜひ、ご覧ください。
40代で肩が痛くなる原因は?
冒頭で解説したように肩の痛みを起こす疾患には多くの種類があります。
しかし、40代では以下の3つが代表的です。
- 肩関節周囲炎
- 腱板断裂
- 肩こりによる痛み
ひとつずつ解説していきましょう。
肩関節周囲炎
肩関節周囲炎とは、一般的に五十肩や四十肩などと呼ばれている疾患のこと。
実は五十肩や四十肩といった名称は医学用語ではなく俗称なのです。そのため、五十肩と四十肩はどちらも同じ疾患なんですね。
肩関節周囲炎の特徴は肩に炎症が起こり、その後動かしづらさが出てしまう点。痛みも非常に強く、夜寝ているときの痛みに悩んでしまう方も多いです。
痛みは1~3カ月程度で軽減してくることが多いですが、関節の動かしづらさは長期にわたって出現します。
長いと2年間程度悩まされることもあり、適切なケアを受ける必要がありますよ。
腱板断裂
腱板とは肩のインナーマッスルのこと。複数のインナーマッスルを総称して腱板と呼んでいます。
これら腱板が加齢に伴って弱くなり、なにかのひょうしに断裂してしまいことがあるのです。
また、肩の強い衝撃を受けたときに起こることもありますし、自然に切れてしまうこともあります。
そして肩関節周囲炎と同じように夜寝ているときに痛みが起こることも。
しかし、肩関節周囲炎との違いもあります。それは肩関節の動かしづらさです。
肩関節周囲炎は洋服を着たり、バンザイしたり、背中に手を回したりなどといった動作に硬さを感じやりづらくなることが多いです。
一方で腱板断裂は痛みを感じながらも肩を動かせることが多い。もちろん動かしづらさも感じますが、できないといったことは肩関節周囲炎よりも少ない傾向にあります。
しかし、実際には両者をしっかり見極めることは一般の方ではなかなか難しい。そのため、鑑別にはMRIやエコーなどがある整形外科を受診することをおすすめします。
肩こりによる痛み
肩こりによる痛みも可能性としてあり得ます。
筋肉の緊張は血液循環を悪くさせ、疲労物質がうまく流れていかないため痛みの原因にもなります。もともと慢性的な肩こりを抱えている方は筋肉の緊張を疑ってみても良いでしょう。
ちなみに単純な肩こりによる痛みなら夜間痛(肩が夜痛くなること)が起こる可能性はかなり低いですよ。
肩が痛くなったらどこに行けばよい?
肩の痛みがでた場合、症状によって行くべき施設が異なります。
例えば、寝ているときに痛みがあり睡眠もままならない場合は整形外科で検査をした方が良いでしょう。
なぜなら先ほど解説したように肩関節周囲炎や腱板断裂の可能性があるからです。
しかし、肩こりの可能性があるときは整骨院や整体院でも構いません。そこまで緊急性が高くありませんし、整形外科よりも時間をかけてケアしてくれるでしょう。
ココがポイント
肩関節周囲炎の場合、炎症が強く痛みが激しいときは整形外科を受診。その後、落ち着いたら整骨院や整体院といった流れもおすすめです。
整形外科ではリハビリ時間が長くとれず回復スピードが速くない可能性があるため、うまく整骨院や整体院を使うのがよいですよ。
ただ、整骨院や整体院では肩関節周囲炎は保険適用外なので注意しましょうね。
まとめ
40代で起こる肩の痛みは数多くありますが、まずは肩こり・肩関節周囲炎・腱板断裂の可能性を探ることが重要です。
基本的に痛みは強いようなら整形外科を受診するのが間違いないですね。
検査をしっかりして原因が明らかになった時点でどのように施術していくかを検討すると良いでしょう。