五十肩になったときにいち早く回復する手段の一つがリハビリです。
リハビリに通わずに自宅でのセルフケアで治すことも不可能ではありませんが、時間も労力もかかります。
そのうえ、しっかりと元の関節に動きに戻る保証もありません。
そのため、時間を設けてリハビリに継続的に通ったほうがはるかに効果的です。
しかし、どのぐらいの頻度を目安にして通えば良いかわかりませんよね。そこでこの記事では、五十肩の現役の理学療法士である私がリハビリの頻度について詳しく解説していきます。
ぜひ、ご覧ください。
リハビリの頻度は基本的に週1回が目安
リハビリの頻度の目安は週1回を基準に考えると良いでしょう。
それ以下になってしまうと、リハビリの効果が薄くなってしまい回復までに時間がかかってしまいます。
また、五十肩は症状や回復のスピード、ステージなどの個人差が大きいです。そのため、週1回でもリハビリ頻度が少ない場合もありますよ。
例えば、拘縮期で関節の動きの制限が強い人は週2回程度リハビリを行ったほうが回復が早いケースも存在します。
その状況によってリハビリ頻度は異なるため、詳しい正確なリハビリ頻度は担当の先生に聞いてみましょう。
頻度だけでなく施術時間も重要
五十肩のリハビリでは頻度も大切ですが施術時間、つまり1回のリハビリにかける時間も重要です。
病院でのリハビリは基本的に時間が決まっており20分もしくは40分かけるところが多いです。病院は1単位20分という規則があるため、場合によっては20分、しっかりやってくれるところは40分といった区別でしょうか。
肩関節の動きが悪く、柔軟性が低下しているとき(拘縮が強いステージ)は、週1回のリハビリであれば最低40分程度はやらないと効果がでにくい印象です。
なぜなら、柔軟性を上げるリハビリを行ってから、さらにそこから関節を動かす運動をする必要があるからです。
しっかりと回復を早めようと思ったときには20分というリハビリ時間では足りません。
肩関節は360°ぐるっと筋肉や靭帯に囲まれています。
五十肩ではほとんどの患者さんがすべての方向に対し硬さがでているいるため、20分程度で週1回のリハビリでは物理的に物足りないのです。
理想をいうなら、的確なリハビリをしているという前提で、リハビリ時間が50~60分だと改善効率は上がりますよ。
まとめると肩が動かない時期(拘縮期)は週1回の通院+50~60分の施術を推奨します。
どうしても通えない時はセルフケアを重点的に行う
どうしてもリハビリにたくさん通えないという人もしますよね。
仕事や家事が忙しくリハビリに行きたくても、通えない状況もあることでしょう。
そのような場合は担当の先生に指導されたセルフケアをしっかりやることでリハビリ頻度が少なくすることも可能です。
しっかりとセルフケアを行うことでリハビリに通うほどではないにしろ、改善はしてきます。
ただしそれでも最低2週間に1度はリハビリに通うことをおすすめします。
なぜなら、セルフケアを入念にやったとしても、
- 手を後ろに回す動作
- 反対側の肩や脇腹を洗うような動作
- 手を横から上げる動作
などはご自身ではうまく改善させることが難しいからです。
特に肩関節が硬い時期は改善させにくいため、リハビリのプロに対処してもらった方が早く治ります。
もしくはリハビリ時間を40分ではなく60分に変更できるかを担当スタッフと相談しても良いでしょう。
五十肩のリハビリでなかなか結果が出ない時のアドバイス
セルフケアをやってもうまくしかない、また回数や時間を増やして1ヶ月たったけど状況が変わらないという場合、そもそもリハビリやセルフケアの内容を見直すか、担当スタッフを変更してもらうことも考慮しても良いと思います。
リハビリをしている内容やリハビリスタッフによっても改善の速度に差が出てくるため、もしも不安があるときは担当スタッフにしっかり相談すべきだと思います。
また、当院では名古屋市周辺で五十肩で長期間痛みや硬さが取れない方を中心にみさせて頂いておりますので、お困りの方は一度ご連絡ください。
理学療法士である私が50~60分しっかり時間をかけて、最善の施術を行っていきます。
病院と異なり担当者スタッフが変わることもありませんし、完全予約制にて貴方のスケジュールに合わせて施術させて頂きます。
まとめ
五十肩のリハビリを行う場合は、週1回のリハビリを目安にすると良いです。
しかし、個人差が大きいのであくまでも目安として捉えてください。
肩関節がどのぐらい動かないのか、痛みはどうか、発症してどのぐらいの時期が経過しているかなど様々な要素がリハビリ頻度の決定関わってきます。
担当者としっかり相談し、できるだけ早期に回復するように頑張ってリハビリに通いましょう。