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体外衝撃波のデメリットは?仕組みやデメリットを解説します

体外衝撃波治療という言葉を聞いたことがありますか?

現在整形外科などを中心に新しい治療法として注目集めている体外衝撃波治療は、これまでの通常の治療では効果が出なかった疾患に対しても一定の有効性があるという報告もあがっており全国でも徐々に導入が進んでいる新しい治療法です。

しかし、治療法というものはメリットがあればデメリットがあります。今回はそんな体外衝撃波治療のデメリットや仕組みについて解説していきたいと思います。

 

そもそも体外衝撃波ってどんなもの?

そもそも体外衝撃波治療とは尿管結石などにおいて切開手術をすることなく結石を砕くことが出来る治療法として広く知られています。

その出力を約1/10程度に抑え、整形外科などにおいて難治性の腱炎・腱付着部炎などにおいての症状改善などに使われるようになったのは最近のことです。

体外衝撃波治療とは呼んで字のごとく「衝撃波」を応用させて治療方法のことで、衝撃波とは音速を超えて伝わる圧力の波のことを指します。

この衝撃波を専用の装置で人工的に発生させ皮膚へ照射させます。

この際に水分を多く含む筋肉や脂肪を通過し、深部にある骨・硬い腱・腱の変性部位などにあたるとエネルギーが一挙に放出され、深部の組織へ集中してアプローチをすることが可能になります。

身体に傷や負担を掛けずに深部組織へのアプローチが可能とされ注目集めている治療方法です。

 

体外衝撃波のデメリット

新しい治療方法として注目を集めている体外衝撃波治療ですがいくつかのデメリットもあります。

殆どの症状に保険が効かない

体外衝撃波治療を受けるさいに保険が適応される疾患は難治性足底筋膜炎だけです。そのため殆どの疾患に対して体外衝撃波治療を受ける場合は実費治療となります。

必ず効果が出るわけではない

体外衝撃波治療を受ければ100%効果が出るわけではありません。もちろん治療期間・治療日数により異なりますが約60~80%の効果が実証されていると言われています。

治療時に痛みを感じる

体外衝撃波治療を無痛治療ではありません。個人差がありますが治療時に痛みを伴うことがあります。しかし、痛みに悶えながら治療を受ける必要はなく出力をおさえながら我慢できる範囲での治療を行ってくれます。

 

体外衝撃波はどのような疾患に有効なの?

体外衝撃波治療をどんな疾患に対しても適応されるわけではありません。体外衝撃波治療が適応される疾患は以下のとおりです。

  • 難治性足底腱膜炎【保険適応】
  • アキレス腱炎
  • アキレス腱付着部炎
  • 膝蓋腱炎
  • ジャンパー膝
  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  • 内側上顆炎(野球肘)
  • 石灰沈着性腱板炎
  • 腱板炎
  • 骨治癒の遅延
  • 偽関節
  • 疲労骨折
  • 関節の異常を伴わない離断性骨軟骨炎
  • シンスプリント
  • オスグット・シュラッター病

主に難治性の腱炎・腱付着部炎や骨疾患において体外衝撃波治療が適応されます。

 

まとめ

体外衝撃波治療はこれまでの治療で改善出来なかった疾患に対して新たな治療の選択肢として注目されています。

解説したように絶対的に効果を保証するものでなく、殆どの疾患に対して保険が適応されないというデメリットこそありますが、これまでの辛い痛みから解放される可能性は広がることは患者様の立場からすれば嬉しい限りです。

まだまだ導入施設が少ないため、もし体外衝撃波治療を検討されている方はしっかりと下調べをされたから来院されることをおすすめします。

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市川俊成

名古屋市で肩・腕専門のリハビリ整体院を運営中。国家資格である理学療法士免許と柔道整復師免許を保有している。病院での経験を活かし、五十肩や腱板損傷、手術後の肩の痛みなどの施術に力を入れている。

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