中高年になると原因がよくわからないのに肩の痛みが起こってしまうことがあります。
夜に痛みが起こってしまうと眠れなくなってしまい、日中の体だるくなってしまい、日常生活に支障がでてしまいますよね。
寝るときに肩が痛むなんてそうそう起こることではないので、『なにかの病気…?』と不安になる方も少なくありません。
そこでこの記事では、夜に肩が痛む原因について詳しく解説していきます。肩の悩みでお困りの方はぜひご覧ください。
夜に肩が痛む原因
夜に肩が痛む原因は以下の2つが代表的です。
- 五十肩・四十肩
- 腱板断裂
ひとつずつ解説していきます。
五十肩・四十肩
五十肩・四十肩とは、肩の筋肉や関節、靭帯などが炎症を起こしてしまう疾患であり比較的よく起こるものです。
正式名称を肩関節周囲炎と呼び、夜寝るときに肩が痛くなってしまう代表的な疾患ですね。
夜になると肩が痛み眠れなくなってしまう、あるいは寝ているときに痛くて目が覚めてしまうケースではまず五十肩・四十肩を疑いましょう。
症状のひどさには個人差がありますが、悪化してしまうと長期間に及び肩の痛み、動かしづらさに悩むことになり、仕事や日常生活に大きな影響を与えてしまいます。
『夜に肩が痛い日が続くな…』と感じたら専門機関を受診してみましょう。
腱板断裂
もうひとつの可能性は腱板断裂です。
腱板とは、肩の関節を安定させるために存在しているインナーマッスルの総称のことを言います。この腱板が損傷してしまった場合にも夜寝ている時に肩が痛くことがあります。
転倒してしまい肩を強く打ってしまった場合だけでなく、中高年以降になるとはっきりとした外傷がないにも関わらず筋肉が切れてしまうこともあるのです。
先ほど紹介した五十肩や四十肩と症状が似ている場合があり、しっかりとした鑑別をするには整形外科を受診する必要があります。
内臓の病気の可能性は?
内臓の病気でも夜寝ている時に肩が痛くなることがありますが、可能性としては非常に低いです。
肺がんや肝臓がんが進行してしまった場合に肩に症状が出ることもあるのですが、それ以外に付随した体調不良も起こってくるため肩の痛みがきっかけとなり発見することは少ないと言えるでしょう。
夜に肩が痛む場合の対処法
夜に肩が痛む場合は以下の対策をすることで痛みを少し緩和できるかもしれません。
- 肩を冷やさない
- 抱き枕を使用する
特に肩が冷えてしまうと痛みを余計に感じてしまうことが多いため、できるだけ冷えないようにすることが大切です。
かといって温めてしまうのも問題です。炎症が発生している場合積極的に温めることで症状が悪化することがあるため、冷やさないようにということを意識しましょう。
また抱き枕を使用することで肩にかかる負担を軽減することができます。腕の重さを抱き枕が肩代わりすることで肩が楽になる可能性がありますよ。
夜間の痛みに苦しむ方は是非試してみてください。
まとめ
夜に肩が痛む場合は五十肩や四十肩、そして腱板断裂の疑いがあります。しかし、自分で正確に判別することは非常に難しいためまずはMRIなどの画像診断ができる整形外科を受診しましょう。
明確な原因が分かってからでないと正しい治療は行えないためできるだけ早期に受診することをお勧めいたします。